コミック「夕凪の街 桜の国」
もうすでに読んでいらっしゃる方もいるとは思いますが、今月映画がロードショーになるし、そろそろ広島に原爆が投下されて62年目の日がやってくることもあるので、紹介します。
この本と出合ったのは去年のこと。丸木俊さんの絵を購入したことがきっかけで原爆について改めて考えていた時に書店で夫が「ネットで話題になっているんだよ」と教えてくれました。本自体はとても薄くて、絵もふんわりとしたタッチ。原爆のことを描いているにしてはずいぶん今までの本とは違う感じだな、と思いつつ買って帰りました。
読んでみるとかなり深い内容で、読み進めるうちに涙が止まらなくなりました。戦後60年以上経っても原爆という人災がもたらしている悲しみはずっと続いているのですね。辛い思いをするのはこんな風に歴史の片隅で消えていく弱い立場の人なのだな、と思いました。
あと読んでいて感じたのは発達障害に似た差別がある、ということ。この本にも被爆者・被爆二世と呼ばれる人たちが結婚について悩む記載があるのですが、これも発達障害の当事者や兄弟がぶつかる物に似ていると私は感じました。
もちろん結婚というのは生活もかかっていますし、きれいごとや「好き」という気持ちだけでは済まされない面もたくさんあります。結婚相手の顔を知らないまま一緒になって幸せになったケースもあるでしょうから結婚=恋愛だとも思っていません。
でも好きな人がいて、その人と一緒にいたいという感情もごく普通のことなのではと思うのです。それは障害などがあってもなくても変わらない普遍的なものだと私は考えています。
最近発達障害関係の仕事をしていて、すぐに何でも発達障害のせいにすることで物事を解決しようとする人が結構いるな、と感じるのです。時には「本当にそうなのだろうか?」という視点も大事なのではと思っています。
今度の土曜日に家族療法セミナーを行うにあたって改めて読んでみたのですが、家族療法的な視点から見ても興味深い本です。
読んでみると色々なことを考えされられる本です。小学生なら高学年くらいのお子さんにも読めるものですし、小・中・高等学校に抽選で図書館に本をプレゼントする企画もあったようです。
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妻と映画『夕凪の街 桜の国』を観ました。すばらしい映画でした。ふたりで涙ぼろぼろ [続きを読む]
受信: 2007年7月31日 (火) 09時54分
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